サッカー元日本代表MF山口素弘さんがW杯を占う「日本はグループリーグ2勝1分か2勝1敗かな」
98年のW杯初出場。3連敗だった当時と今は何が違うか
2敗して、次のジャマイカ戦までの1日、2日はガックリした感はありました。でも、岡田(武史)監督から「応援してくれている日本のサポーターのために1勝するのが大事」と言われ、気持ちを切り替えました。その頃の日本代表は海外でプレーしている選手がいない時代。一方のジャマイカは海外でプレーしている選手も何人かいて個の強さがあった。負けた(1対2)のはその差かなと思います。
でも、いい経験になりました。93年にドーハの悲劇があり、その前、85年にはメキシコ大会の最終予選があり(韓国に敗戦)、僕らもそういった歴史を引き継いでW杯に出ることができた。98年のW杯で日の丸を背負ってプレーすることを実感し、それが今に引き継がれての8大会連続ということです。
──1次リーグのオランダ戦は15日午前5時、チュニジア戦は21日午後1時、スウェーデン戦は26日午前8時にキックオフ(いずれも日本時間)。決勝トーナメント(T)は6月30日から。
三笘薫、南野拓実が出られないのは残念ですね。FWは上田綺世が軸でしょう。僕がFWで注目しているのは塩貝健人。伸び盛りで、プレーが非常にパワフル。フィジカル的にゴリゴリ行く、これまでの日本代表にはいないタイプです。
中盤は鎌田大地と佐野海舟が軸で、中心は鎌田でしょうね。右は堂安律で、問題は左をどうするかじゃないですか。中村敬斗か、多少守備的に鈴木淳之介にするか。オランダの右サイドはかなり攻撃的に来るので、そこを鈴木で抑えることを選ぶか、三笘がやっていたシャドーを中村にやらせるか。中村はずっとアウトサイドはやっていたから左は大丈夫だけど、シャドーに入ってどうなるかです。
■PK決着も見どころ
1次リーグは2勝1分けか、2勝1敗かな。ただし、今回は参加チーム数が増えて決勝Tを見据えて、全部勝たないといけないという考え方もあるし、3位でも決勝Tに上がることもできる。日本のFグループは決勝Tでブラジルと対戦する可能性もある。それは避けたいとか。今回はそういう駆け引きが重要になってくるでしょうね。
日本代表は親善試合だけど、ブラジルとイングランドを破っている。力は十分ある。優勝を狙う気構えは持ち続けてほしい。優勝候補となると、これまで優勝経験があるブラジル、アルゼンチン、フランス、イングランド、スペインといった国ですかね。
今回のW杯は決勝Tの試合が多いので、PK決着が多くなると思う。それも見どころのひとつではないでしょうか。
(聞き手=峯田淳)
▽山口素弘(やまぐち・もとひろ)1969年1月生まれ、群馬県出身。91年全日空(後に横浜フリューゲルス)に入団。99年名古屋グランパスエイト、2003年アルビレックス新潟、05年横浜FC。95~98年日本代表MFとして活躍。国際Aマッチ58試合、4得点。12~14年横浜FC監督。18~25年名古屋グランパス(25年執行役員ゼネラルマネジャー退任)。



















