横浜157キロ右腕・織田翔希“メジャー一直線”の不安と課題「いずれ肩肘が壊れかねません」
「初球に153キロの危険」
疲労の蓄積も指摘されている。
準々決勝終了時点で織田は352球を投じていた。初戦から139球→40球→50球→123球。8月18日の準々決勝・花巻東戦で123球完封してからわずか中1日で、この日の朝8時に準決勝を迎えた。
「花巻東戦は直球の平均球速が152.5キロ。九回に投じた直球8球はすべて154キロ以上でした。120球を超えても高出力を維持していましたが、この日の智弁和歌山戦では、三回無死二、三塁の場面で楠本龍生に152キロの直球を完璧に捉えられて3ランを浴びた。直球の割合も全56球中27球と少なかった。ボールの球威、キレは花巻東戦のそれには及びませんでした」(パ球団スカウト)
実際、智弁和歌山の中谷監督は、「真っすぐのパーセントが少なかったので、もしかしたらコンディションがどこか良くないのかな、とか思いながら見ていて、真っすぐが一番難しいのにな、と思いながら見ていた」と、指摘した。
織田は今夏の神奈川大会、脚をつって七回途中で降板した慶応との準決勝から2日後、桐光学園との決勝戦で130球完投勝利を挙げ、甲子園切符を掴んだ。が、登板後は自らの足で歩けなくなるほど下半身に疲労が蓄積していた。前出のパ球団スカウトは、「甲子園でも投げる体力が限界を迎えつつあった。疲労がたまるにつれて故障リスクも高まるため、ヒヤヒヤしながら見ていたのは確かです」と、こう続ける。
「しかも、甲子園史上最速の156キロをマークした2回戦の日南学園戦で、リリーフ登板した初球に153キロを投じ、3球目に156キロをマークした。抑え気味の球速から徐々に出力を上げていくならまだしも、いきなりフルスロットルで投球するスタンスは非常に危険。出力のコントロールをしっかりしていかないと、大ケガにつながる可能性があります」
ドジャースの大谷翔平は、日本ハム時代の2016年10月、ソフトバンクとのCSファイナルステージで志願のリリーフ登板。165キロを連発した直後、ベンチに戻ってくるなり、「肘が飛ぶかと思った」と漏らしている。
織田が本当にいきなりメジャー挑戦することになっても、肩肘の故障不安や投球フォームの課題などとしっかり向き合うことが肝要と言えそうだ。


















