著者のコラム一覧
大竹聡ライター

1963年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーに。2002年には仲間と共にミニコミ誌「酒とつまみ」を創刊した。主な著書に「酒呑まれ」「ずぶ六の四季」「レモンサワー」「五〇年酒場へ行こう」「最高の日本酒」「多摩川飲み下り」「酒場とコロナ」など。酒、酒場にまつわるエッセイ、レポート、小説などを執筆。月刊誌「あまから手帖」にて関西のバーについてのエッセイ「クロージング・タイム」を、マネーポストWEBにて「大竹聡の昼酒御免!」を連載中。最新刊は「酒好きの記」(集英社新書)

(44)戸隠の蕎麦打ち旅

公開日: 更新日:

 信州戸隠高原へ蕎麦打ち体験に出かけたのは昨年の秋口のことだ。雑誌の取材で、カメラマンとの2人旅だった。

 長野駅からカメラマンが運転してくれる車で30~40分ほどだったか。高原と名がついているだけに、戸隠に着くと涼しかった。

 戸隠蕎麦は岩手のわんこ蕎麦、島根の出雲蕎麦と並んで日本三大蕎麦のひとつとされる。戸隠山は霊峰と呼ばれた険しい山で、平安時代、修験道の道場だった。彼らが山に入るとき蕎麦粉を携行していたのが戸隠と蕎麦のもっとも古い接点であるらしい。その後、江戸時代に天台宗の寺として多くの修行僧を迎え入れていたとき、江戸の寛永寺から蕎麦きりの技術が伝わり、蕎麦はもてなしの料理として発展したという。

 訪ねたのは9月で、秋そばの花が咲いていた。可憐な花で、清楚でか弱い感じなのだが、実を殻なども少し混ぜながら挽くと、香ばしく野性味も感じさせる蕎麦になる。それがとても不思議だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  3. 3

    ラブホで愛人と休憩中にバスローブ姿でリモート報道対応 秋田県幹部職員のウソと大甘処分のワケ

  4. 4

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  5. 5

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  1. 6

    日本ハム新庄監督に「自分に甘く他人に厳しい」の特大ブーメラン! “お気持ち表明”も非難轟々

  2. 7

    働かない高市首相がお盆休み満喫…4日間「終日公邸」おこもり、いよいよ剥がれる“鉄の女”のメッキ

  3. 8

    高市首相がノー天気「物価高対策」X投稿で“赤っ恥” GDP3期プラスでも個人消費「低迷」の深刻度

  4. 9

    バツ印「日の丸」に批判殺到でも逮捕できない? 廃止一択“無理筋立法”国旗損壊罪法の限界露呈

  5. 10

    代表復帰の八村塁に過度な期待は禁物か “国際大会に弱いフィジカル”でパフォーマンス振るわず