満身創痍の大谷翔平に「故障再発」の前科…投手断念、打者専念でも油断できず
「無理がたたって致命傷につながったともっぱら」
さる米特派員がこう言った。
「この年は、日本人初の本塁打王のタイトル獲得がかかっていたため、靱帯損傷が判明してからは投手をシャットダウンした。その後は打者に専念しながら、9月上旬に試合前のフリー打撃で右脇腹を痛めて、離脱を余儀なくされた。脇腹を痛めたのはリアル二刀流によるフィジカルへの負担が原因とされたが、日本人初の偉業達成が目前に迫っていただけに、無理がたたって致命傷につながったともっぱらでした」
当時のエ軍は大谷、MVP3度(14、16、19年)のトラウトを擁しながら、すでにア・リーグ西地区のお荷物球団と化し、地区優勝争い、ポストシーズン進出とは無縁だった。対照的に今季のド軍は、球団史上初、メジャー史上でもたった4度(ヤンキース3回、アスレチックス1回)しか成し遂げられていないワールドシリーズ(WS)3連覇がかかる。
大谷は今季開幕前にWS3連覇について「非常に難しい挑戦になる。でも、引退後に振り返った時、自分は3連覇を達成したチームの一員だったと言えるように願っている」と強い意欲を見せていた。
ナ・リーグ西地区優勝へのマジック「9」(7日現在)としているド軍は、地区優勝3チームによる勝率争いで東地区首位のブレーブスと熾烈な2位争いを繰り広げている。ワイルドカードゲーム(WCG=3試合制)が免除され、地区シリーズから登場する勝率上位2チームとは異なり、3位はWCGへの出場を強いられる。約1カ月間続くPSを勝ち抜くためには、WCGは避けたいところだ。
今季中の投手復帰がかなわなくなった大谷は打者としてチームの勝率上位争いに貢献しようと考えるのは当然。単に打つだけでなく、持ち前の機動力も駆使して好機をつくり出すなど、打って走ってのフル稼働となるのは必至だ。
3連覇するためには身を粉にすることもいとわないはずだが、痛めた箇所は決して万全ではないだけに、無理は禁物である。


















