阪神vs巨人《超低レベル》デットヒートの行方と、虎V確率「80%」の根拠
「最も勝敗の責任を負うのは捕手」
「最も勝敗の責任を負うのは捕手。1球のサインが命取りになるかもしれない。当時の絶対的正捕手・阿部慎之助ですら、『怖くてサインが出せない。イップスになりますよ』と漏らしていたものです。だから『配球の責任はバッテリーコーチが取るから』と伝え、少しでも肩の荷が下ろせるように配慮しました」
リーグ3連覇の翌15年、巨人はヤクルトとの優勝争いに敗れ、1.5ゲーム差で優勝を逃した。この年まで一軍のコーチだった前出の秦氏は「原辰徳監督はV4を目指すシーズンが開幕する前、『阿部、村田(修一)、内海(哲也)、杉内(俊哉)に頼らないチームをつくる』と宣言した。裏を返せば、前年までのV3は、この4人の活躍によるものが大きかった。ただ、みんな30代半ばのベテランに差し掛かっていて、この年は故障者が相次いだ。内海が2勝、杉内が6勝で最終盤に機能しなかったのが痛かった。阿部、村田の他に坂本勇人、長野久義も不振が続き、原監督が『同じような凡退、同じような景色が多すぎる』と4人の主力野手を名指しで怒ることが度々あった。この年の9月は例年以上にピリピリしていて、原監督はこの年限りで退任。真中満監督率いるヤクルトは、優勝の重圧をそれほど感じることなく、山田哲人ら若手が台頭。ノビノビ野球で優勝をさらったのとは対照的でした」。
今、巨人はリードオフマンの浦田俊輔が右肘のケガで15日のDeNA戦を欠場し、その試合でエースの戸郷翔征が9失点の大炎上。守護神のマルティネスとセットアッパーの田中瑛斗は「疲労から球威が落ちている」とOBの堀内恒夫氏は指摘している。この日、一軍の先発投手練習に今季3勝4敗の田中将大が呼ばれたが、駒不足がありありである。
阪神は失点こそしたものの、リリーフの石井大智が戦線に復帰。そもそも巨人より先発投手陣の層が厚く、連敗中もあまり打たれていない。元凶だった打線も、森下翔太が61イニングぶりに適時打を放つなど、明るい材料が巨人より多いのは確かである。
◇ ◇ ◇
ところで、球界の重鎮・権藤博さんは、開幕前の今季の優勝予想で巨人を推していた。阿部前監督の退任など予想外の出来事が起きたとはいえ、巨人のどこに着目していたのか。●関連記事 【もっと読む】私がただひとり優勝予想に巨人を挙げたワケ では、それらについて詳しく報じている。


















