久米宏さん追悼番組で判明したテレビの限界とタレント依存構造

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 テレビ朝日の「ニュースステーション」などでキャスターを務めた久米宏さんが元日に亡くなった。訃報が伝えられた今月13日から、各局は過去映像や知人のコメントなどを使って、久米さんの功績を報じた。民放テレビ局OBが話す。

「驚いたことに、どの局も1つの番組で流したVTRやコメントを使い回すばかりで、オリジナリティーが感じられませんでした。例えば、テレビ朝日は訃報当日の『報道ステーション』で使った過去の『ニュースステーション』の映像を、他の番組で何度も使用していました。自民党の金丸信や麻生太郎らの権力者に突っ込む場面は、今のテレビでは考えられないので、何度も流したくなるんでしょうけど、他のVTRも似たり寄ったりでした」

 これは、テレビ朝日に限った話ではない。久米さんがアナウンサーとして入社したTBSは、昭和の人気歌番組「ザ・ベストテン」の過去映像を頻繁に使用した。しかし、どの報道、情報番組も大体同じようなVTRだった。

「死去のニュースはテレビマンにとっては突然ですし、象徴的なVTRが似たような選択になるのは致し方がない面もあります。『ザ・ベストテン』も『ニュースステーション』も、初回の放送は使いたいでしょうからね。でも、それ以外はもっと番組ごとのオリジナリティーを出さないといけない。視聴者は『昨日見た映像だな』と思えば、チャンネルを替えますよ。『他とは違うVTRを探そう』という執念が見られず、テレビの限界を感じました」(前出の民放テレビ局OB=以下同)

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