レベルの低い“寄せ集め集団”を見渡し、失った自信を取り戻した感覚があった
2005年に新規参入した新球団「楽天ゴールデンイーグルス」で再スタートを切った。春のキャンプは沖縄の久米島。袖を通したクリムゾンレッドの7番は、オリックス時代のチームメートだった竜太郎から半ば強引に譲ってもらった。
入団前、田尾安志監督は「キャンプ初日には体重2ケタで来いよ」と言っていたらしいが、まったく覚えていない。オープン戦の頃には86キロだったから、きっと約束を守ったのだろう。
キャンプ初日の全体練習を終えた後、「まだ俺はいけるかもしれない」と思った。
オリックスで限界を感じ、一度は引退を決意した俺がなぜそう思ったか。集まった選手たちのレベルが低かったのだ。
プロ野球再編による分配ドラフト(※)で、主力選手の多くはオリックスへ入団した。「俺にも生きる道があるかもしれない」と希望の光がともった。
バリバリのレギュラーを張るのは難しくても、一軍で試合に出ることができるかもしれない。“寄せ集め”の集団を見渡して、失った自信を取り戻した感覚があった。


















