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春日良一五輪アナリスト

長野県出身。上智大学哲学科卒。1978年に日本体育協会に入る。89年に新生JOCに移り、IOC渉外担当に。90年長野五輪招致委員会に出向、招致活動に関わる。95年にJOCを退職。スポーツコンサルティング会社を設立し、代表に。98年から五輪批評「スポーツ思考」(メルマガ)を主筆。https://genkina-atelier.com/sp/

なぜ「今」だったのか? トランプ米大統領のベネズエラ軍事作戦を“オリンピズム”で読み解く

公開日: 更新日:

 トランプ米国大統領が正月早々に世界を驚愕させた。ベネズエラに軍事作戦を展開し、同国大統領夫妻を拘束。なぜトランプがベネズエラ侵攻を挙行したか、さまざまな識者が分析を試みているが、誰ひとりとして、なぜ「今」だったかを説いていない。この解を求めるには「オリンピック」という視座が必要である。

 6年前の2020年早々にもイランのソレイマニ司令官が米軍のドローン攻撃によって殺害されている。トランプの命によるものだ。この年の夏には東京オリンピック開催が予定されていた。本年もオリンピックイヤーである。

 オリンピックには世界平和構築という究極的理念がある。その実現のために時の国際オリンピック委員会(IOC)会長サマランチが動き、1994年リレハンメル冬季五輪に「オリンピック休戦」を実現すべく、その前年の国連総会で休戦決議を採択させた。当時はバルカン半島で民族紛争があり、五輪都市だったサラエボが壊滅状況にあった。以降、オリンピックイヤー前年に国連総会でオリンピック休戦が採択されることになった。

 五輪開会日の7日前からパラリンピック閉会日の7日後までが休戦期間となる。ミラノ・コルティナ冬季五輪では1月30日から3月22日までの休戦が求められる。この五輪休戦を逆手にとって自らの野望を遂げようとする政治指導者がいても不思議ではない。

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