「8時間睡眠のウソ。」三島和夫、川端裕人著

公開日: 更新日:

 忙しいときは1時間ほど昼寝をするなど細切れの睡眠で乗り切る、という人がいる。しかし、このような睡眠はあまり意味がないのだという。

 通常の睡眠では、90分おきに浅い眠りのレム睡眠が表れ、それ以外のノンレム睡眠では、最初に「徐波睡眠」という深い眠りが表れ、後半徐々に浅くなっていく。このような正しい睡眠の構造は「メジャースリープ」と呼ばれているが、日中30分以上眠ると夜の徐波睡眠が表れにくくなる。

 脳は、深い眠りの間によく冷えて休められる。しかし、細切れの睡眠をとると脳の冷却効率が悪くなり、眠ったつもりでも脳の疲労が取り除かれないのだ。本書では、睡眠にまつわる謎を解き明かしながら、理想の睡眠とは何かを探っていく。
(日経BP社 1400円)

【連載】気になる新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い