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「辞書から消えたことわざ」時田昌端著

■「耳取って尻拭う」とは何

 古代の文献にはじまり現代の新聞まで膨大な資料から、これまで10万ものことわざの用例を拾い出してきた著者が、埋もれたまま忘れ去られた選りすぐりのことわざを紹介する言葉テキスト。

 例えば、「耳取って尻拭う」ということわざ。江戸中期の浮世草子に出てくる言い回しだそうだが、その意は信じ難い突拍子もないこと、またはむちゃくちゃなことの例えだという。「一人娘が妹を連れて井戸に飛び込んで焼け死ぬ」と何とも物騒な句は、よく読むと矛盾したことが書かれており、有り得ないことの例え。その他、目先が見えぬことを意味する「トンボの鉢巻き」など。ユーモアと慧眼に満ちたことわざの世界を案内。
(KADOKAWA 820円)

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