『「イタリア郷土料理」美味紀行』中村浩子著

公開日: 更新日:

■パルチザンとボッリートの思い出

 一口にイタリア料理といっても、クリームチーズ系のパスタしか食べない地方があるかと思えば逆にトマトソース系しか食べない所もあるという。本書はイタリアの各地を巡り、その土地に住む人々にそれぞれの郷土料理や思い出の味について聞く、食エッセー。トリノ生まれの文筆家・ロレンツォは、第2次世界大戦中に疎開した村でドイツ軍と戦うパルチザンの姿を間近に見た思い出と彼らが食べていた「茹で肉(ボッリート)」について語る。ミラノで代々続く高級婦人帽子店の店主兼デザイナーのラウラの思い出の味は忙しい母に代わって父親が作ってくれたリゾットだ。9都市20人の人生と味の思い出から豊かな食文化の神髄に迫る。
(小学館 819円)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山口ポスティングでメジャー移籍へ 巨人初容認4つの裏事情

  2. 2

    安倍首相が墓穴 桜を見る会夕食会弁明で法律違反を正当化

  3. 3

    出所の高山若頭が人事で動き回り「山口組3派」は荒れ模様

  4. 4

    安倍首相11.20退陣説 「桜を見る会」疑惑で政界の空気一変

  5. 5

    沢尻エリカ出演辞退か 浜崎あゆみ「M」ドラマ化が暗礁に

  6. 6

    残留も視野って…筒香、菊池、秋山の低すぎる米挑戦への志

  7. 7

    G山口ポスティング決定も評価辛口 年俸1000万円の可能性も

  8. 8

    メジャー挑戦 球界No.1二塁手広島・菊池涼介の意外な評価

  9. 9

    根強く残る人種差別 W杯優勝の南アフリカ代表“美談”の裏側

  10. 10

    ラグビー日本代表 2023年W杯への若手育成阻む「2つの壁」

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る