「瞽女うた」ジェラルド・グローマー著

公開日: 更新日:

■時代とともに消えた瞽女文化の歴史

 瞽女(ごぜ)は、へき地の村々を回り、家々の前で三味線伴奏の唄を披露する盲目の女旅芸人。時代とともに消えた瞽女文化の歴史をひもときながら、彼女たちを迎え入れた社会や、唄を聴く文化の変化にまで言及したリポート。

 瞽女は、地方を巡り門付けする他、かつては上流階級に仕えたり、武家や町人に筝曲と三味線唄を演奏・教授したり、宴席の余興を任されたりとさまざまなタイプがいたという。それが瞽女といえば「越後」といわれるほど、新潟県では門付けをする瞽女が戦後まで活躍できたのはなぜか。瞽女が果たしてきた役割や、その演目の分析など、さまざまな視点から瞽女文化の全貌に迫る。
(岩波書店 820円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  2. 2

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 3

    橋本環奈『天久鷹央の推理カルテ』コア視聴率も低迷…パワハラ報道前からあった"上げ底人気"疑惑

  4. 4

    趣里と三山凌輝に結婚報道…“希代のワル”羽賀研二を彷彿とさせる男の登場に水谷豊どうする?

  5. 5

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  1. 6

    ベッキー不倫騒動が教訓 LINEはこうして筒抜けになる

  2. 7

    自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青

  3. 8

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  4. 9

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  5. 10

    嵐「解散ビジネス」で荒稼ぎの皮算用…総売り上げは500億に? 2026年5月に活動終了