「歴史に学ぶな」鈴木邦男著

公開日: 更新日:

■「歴史に学ぶ」ことの危うさ

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という名言に異を唱え、歴史や史実を建前に思考停止に陥ることの危険さを説いたエッセー。

 織田信長や坂本龍馬、土方歳三など、現代人に愛される偉人たちは、司馬遼太郎の小説などがつくり上げたイメージに共感をしているだけで、その実像とはかけ離れ、多くの人は、歴史に学ぶと言いながら実は虚構に学んでいると指摘。右翼活動に人生をかけていた自らの体験を語りながら、歴史に学ぶという大義名分を振りかざし、戦争や暴力を肯定する歴史観を抱くことの危険性や、真の愛国者とはどういうことかなどを説く。時代の風潮を危惧した警世の書。
(dZERO 1500円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    U18高校代表16人の全進路が判明! プロ志望7人、早大&青学だけで計4人、社会人は2人

  2. 2

    「タンス預金2000万円」相続税はどうやってバレる? 税務署が追う“亡き親の出金”

  3. 3

    巨人“37歳大物トリオ”の来季はどうなる?「田中将大は楽天に帰すのでは」の見立てまで

  4. 4

    中学時代をジャージーで過ごした鈴木奈穂子が、法政大女子高から大学に内部進学してNHK人気アナになるまで

  5. 5

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  1. 6

    小川晶市長の“ラブホ密会”はなぜ許されたのか? 《前橋の有権者の感覚疑うわ》との批判も

  2. 7

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  3. 8

    佐藤輝明「三冠王」なら年俸いくら? メジャー流出阻止へ阪神が用意する破格の条件

  4. 9

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  5. 10

    高市内閣“小幅”改造の真の目的…首相は「挙党体制」を建前に党総裁選のライバル潰しに虎視眈々