「鈍行最終 気まぐれ列車」種村直樹著

公開日: 更新日:

 昨年亡くなった「レイルウェイ・ライター」の往年の作品を編んだ鉄道紀行エッセー集。

 著者の旅は、旅程に縛られず、ぶらりと乗り降りしたり、思い立って行き先を変えてみたりの気ままなスタイルが信条。その原点ともいえるのが大学の卒業間近に中部地方をひとめぐりした1週間の旅だ。小学校からの腐れ縁の友人と1000キロ以上を乗り継ぎ、後に達成する国鉄全線乗りつぶしを意識し始めたという。

 その他、鉄道100周年を記念して最南端の西大山駅から目指し、たどりついた最北端・稚内駅への旅など。70年代から80年代にかけての鈍行列車やローカル線の旅をつづる。

(実業之日本社 1800円+税)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」