「男役」中山可穂著

公開日: 更新日:

 男役トップに上り詰めた扇乙矢は、お披露目公演2日目の舞台中に事故死する。以降、奈落にすみつく宝塚の守護神ファントムさんとして語り継がれ、ファントムさんに見込まれた者は、トップになれると噂されていた。

 50年後、大劇場では、月組男役トップスター如月すみれのサヨナラ公演が控え、新人公演には永遠ひかるが大抜擢。千秋楽にそれぞれを待ち受ける奇跡が……。

 宝塚ファンだった著者が、男役という世界でも珍しい芸能に対する深いオマージュを込めて描く、宝塚版オペラ座の怪人。

(KADOKAWA 1600円+税)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?