「病は心で治す」リサ・ランキン著、古草秀子訳

公開日: 更新日:

 酒やたばこをやっていても長寿の人がいる一方、生活習慣に気を配っているのに病気になる人がいる。なぜなのか? そんな疑問に対するヒントが隠された本書では、現役の医師が“心の在り方”が健康に与える影響について解説している。

 アメリカの心理学者であるマーティン・セリグマンの研究によると、楽観的な患者は悲観的な患者よりも冠動脈バイパス手術の回復が早く、一定期間内に命を落とす確率が45%も低かったという。

 さらに、楽観主義者は免疫系が強く、感染症にかかる確率は悲観主義者の2分の1で、回復も早いことが明らかになっている。

 自分の思考や行動を書き出し、心を軽くするための“処方箋”の作り方も紹介。「病は気から」は迷信ではないのだ。

(河出書房新社 1900円+税)

【連載】気になる新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に