「その症状、もしかして薬のせい?」長尾和宏著

公開日: 更新日:

 39兆円にも膨れ上がった日本の国民総医療費のうち、5分の1を占めているのが薬の費用。すべての薬が患者の役に立っているならいいが、必要ない薬や、逆に体調を悪くするような薬を服用させられているケースもあるという。

 ごく一般的に用いられる総合感冒薬に、「PL顆粒」という薬がある。この薬には尿を出にくくする副作用があり、若者や女性は比較的問題が少ないものの、前立腺肥大のある男性の場合、膀胱の出口が開かない「尿閉」という状態に陥ることがある。尿道からカテーテルを挿入する処置が必要になるほどで、中高年以降の男性はむやみに服用するのは避けた方がいいのだという。

 アスピリンやビタミンC、抗認知症薬など、本当に服用すべき薬なのかを検証していく。

(セブン&アイ出版 1100円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議