「『カロリーゼロ』はかえって太る!」大西睦子著

公開日: 更新日:

 ハーバード大で肥満に関する研究に従事し、2度にわたって学部長賞を受賞した著者が、低糖質ビールを中心にその弊害を明らかにしていく。

 カロリーゼロを売りにした発泡酒などには、人工甘味料のアセスルファムカリウムが使用されている。実は、人工甘味料はブドウ糖よりもインスリンの分泌を20%多くするという研究データがある。

 また、人工甘味料は低カロリーであるため、太ることを気にせず大量に摂取しがちだが、甘味は体内にグレリンという食欲ホルモンを分泌させるため、食欲が抑えられなくなる危険性がある。さらに、人工甘味料にはコカイン以上の依存性があり、取り続けると自分で抑制できなくなる恐れもあるという。

 カロリーゼロでも決して安心できないのだ。(講談社 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」