「本当の医療崩壊はこれからやってくる!」本田宏著

公開日: 更新日:

 少しも減らない救急患者のたらい回しと受け入れ拒否。「このままでは世界がうらやむ国民皆保険制度が崩壊する」との危機感から現役医師が書き下ろした一冊。

 世間ではいずれ「歯科医のように医師が余る」と思われているが、実は現状でも11万人の医師不足だという。団塊世代が75歳を迎える2025年には医師不足が深刻化、高齢者はまともな医療を受けられないかもしれないらしい。すでに勤務時間が長く、訴訟リスクが高い外科医を希望する医学生はこの15年で半減。医療崩壊は確実に進んでいる。

 国が税金を使って医師を育成するのは、その存在が社会的であるから。国民皆保険制度の利用者であり、維持する者として、国民はいまの医療制度の問題点を知るべきだ。

(洋泉社 1300円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発