「幻の五大美術館と明治の実業家たち」中野明著

公開日: 更新日:

 大倉集古館など明治の企業人のコレクションをルーツにした美術館は多い。一方で、美術館設立の夢を果たせなかった人々もいる。そうした世に存在、あるいは存続できなかった「幻の美術館」の事績をたどったノンフィクション。

 三井物産の創設者で、利休以来の大茶人としても有名な益田孝。彼のコレクションには後に国宝となった「源氏物語絵巻」などの逸品が多数あった。そうした美術品入手の経緯などを紹介しながら、益田死後のコレクションの行方までたどる。その他、生糸王原富太郎ら5人の希代のコレクターと彼らの元に集まった美術品の数奇な運命を紹介する。

(祥伝社 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  3. 3

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  4. 4

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 5

    【独自】江角マキコが名門校との"ドロ沼訴訟"に勝訴していた!「『江角は悪』の印象操作を感じた」と本人激白

  1. 6

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 7

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 8

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール