「ゴッホのひまわり全点謎解きの旅」朽木ゆり子著

公開日: 更新日:

■ゴッホのひまわり全11作品の物語

 ゴッホの代表作「ひまわり」をテーマにした美術本。

 名画の中でもひときわ人気が高い「ひまわり」は、東京の損保ジャパン東郷青児美術館などが所蔵する全11作品が確認されている。しかし、1920年に日本の実業家が購入した1枚は戦災で焼失、また個人蔵の1枚は1948年以降、一度も展覧会に出品されておらず、65年間見た者がいないという。ゴッホは、アルル時代の6カ月に花瓶に入ったひまわりの絵7作品を、その前のパリ時代にテーブルに置かれたひまわりを描いた絵4枚を完成させている。それぞれの作品の誕生の背景から、現在の所蔵者へたどり着くまでの過程など、11作品すべての物語をたどる。
(集英社 780円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する