「地平線の相談」細野晴臣、星野源著

公開日: 更新日:

 アーティストの星野氏が親子ほども年が離れた音楽の師・細野氏に日常のささいな困り事から恋愛の悩みまでの教えを請う人生相談対談集。

 例えば、星野氏が作業中に目の前に食べ物があると自動的に食べちゃうと打ち明けると、細野氏も作業中はテーブルの上にお菓子を山積みにしていると同調。

 さらに、揚げたての揚げ物がもたらしてくれる脳への快感にまで話が及ぶ。最近、お気に入りのせんべい屋が見つかったという細野氏に、雰囲気がいい店を見つけて入りたくなるのだけれど、度胸が足りず、いつも店の前をうろうろするだけで終わってしまうと嘆く星野氏など。ゆるい会話が時に深遠な哲学を導き出す。(文藝春秋 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"