「地平線の相談」細野晴臣、星野源著

公開日: 更新日:

 アーティストの星野氏が親子ほども年が離れた音楽の師・細野氏に日常のささいな困り事から恋愛の悩みまでの教えを請う人生相談対談集。

 例えば、星野氏が作業中に目の前に食べ物があると自動的に食べちゃうと打ち明けると、細野氏も作業中はテーブルの上にお菓子を山積みにしていると同調。

 さらに、揚げたての揚げ物がもたらしてくれる脳への快感にまで話が及ぶ。最近、お気に入りのせんべい屋が見つかったという細野氏に、雰囲気がいい店を見つけて入りたくなるのだけれど、度胸が足りず、いつも店の前をうろうろするだけで終わってしまうと嘆く星野氏など。ゆるい会話が時に深遠な哲学を導き出す。(文藝春秋 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗