「地平線の相談」細野晴臣、星野源著

公開日: 更新日:

 アーティストの星野氏が親子ほども年が離れた音楽の師・細野氏に日常のささいな困り事から恋愛の悩みまでの教えを請う人生相談対談集。

 例えば、星野氏が作業中に目の前に食べ物があると自動的に食べちゃうと打ち明けると、細野氏も作業中はテーブルの上にお菓子を山積みにしていると同調。

 さらに、揚げたての揚げ物がもたらしてくれる脳への快感にまで話が及ぶ。最近、お気に入りのせんべい屋が見つかったという細野氏に、雰囲気がいい店を見つけて入りたくなるのだけれど、度胸が足りず、いつも店の前をうろうろするだけで終わってしまうと嘆く星野氏など。ゆるい会話が時に深遠な哲学を導き出す。(文藝春秋 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に