全人類が集まってジャンプすると、大量の墓が必要になる!?

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「すべての人間が1カ所に集まりジャンプしたらどうなるか」。そんなバカげた疑問に真剣に答えているのが、ランドール・マンロー著、吉田三知世訳「ホワット・イフ?」(早川書房 1500円+税)。ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに34週連続ランクインした大ヒット作であり、あらゆる突拍子もない疑問に対し、科学や数学、そしてシンプルな漫画を用いて答えを導き出している。

 全人類が1カ所に集まり、できるだけくっついた状態で一斉にジャンプするとどうなるのか。実は、地球にはほとんど何の影響もないという。地球は人間全員を合わせたよりも10兆倍も重い。全人類が一斉に地球を蹴って跳び上がっても、原子1個分ほども押しやることはできないそうだ。

 さらに、人間全員が数十センチの高さから着地すると、理屈の上では大きなエネルギーが加わることになる。しかし、地球上の人間すべてが集まるには、アメリカの北東部のロードアイランド州を埋め尽くすぐらいの面積が必要だ。つまり、着地のエネルギーも広い面積に分散されてしまうため、せいぜい地面に足跡が付く程度なのだ。

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