国民総記者時代の「炎上」のメカニズムを分析

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 かつて、情報発信はマスコミだけが果たせる社会的行為だった。しかし、SNSが使われるようになった現在、誰もが自由に、自分だけの判断で情報発信が行えるようになっている。その結果生じているのが、「炎上」だ。

 小峯隆生著「『炎上』と『拡散』の考現学」(祥伝社 1500円+税)では、今ネットで起きている現象について学術的に解析。どのようにして炎上が広がっていくのか、その仕組みを数式化やグラフ化をしながら、ひもといていく。

 SNSを使った情報発信は、その動機と目的から「自己宣伝」「自己防衛」「他者への攻撃」「反論」に分類される。そして、いずれにも共通して「自分のプラスになる(だろう)」という思いがある。しかし、これに反して「Informing(情報の変質)」が起こるのがネットの特徴でもある。

 情報発信者aが受け手のbに情報xをxaとして発信すると、bの意見などを加えたxbとなって再発信される。この瞬間、情報はInformingを開始するが、肯定が加えられ続けた場合は+xnとなって拡散されヒットにつながる。しかし、情報が否定されて-xnになると、Informingはマイナス方向に曲線を描き、炎上が始まることとなる。

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