「犬の掟」佐々木譲著

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 水路沿いの道路に駐車したドイツ車の中で、手錠をかけられた男が射殺されていた。左脇腹にスタンガンの火傷痕があった。身元は暴力団の幹部・深沢と判明する。解剖医が、2年前に同じような状況の準構成員・室橋の死体を検視したことを思い出した。室橋は、不法滞在の外国人の治療に当たっていた女医の死が飛び降り自殺とみられて処理された事件の重要参考人だった。深沢も、蒲田のパブで働いていたフィリピン人女性人事件の重要参考人だった。警視庁捜査1課の伏島管理官は、警察関係者による犯行の可能性を考慮して、隠密捜査を命じる。

 エキサイティングな警察小説。(新潮社 1800円+税)

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