「犬の掟」佐々木譲著

公開日: 更新日:

 水路沿いの道路に駐車したドイツ車の中で、手錠をかけられた男が射殺されていた。左脇腹にスタンガンの火傷痕があった。身元は暴力団の幹部・深沢と判明する。解剖医が、2年前に同じような状況の準構成員・室橋の死体を検視したことを思い出した。室橋は、不法滞在の外国人の治療に当たっていた女医の死が飛び降り自殺とみられて処理された事件の重要参考人だった。深沢も、蒲田のパブで働いていたフィリピン人女性人事件の重要参考人だった。警視庁捜査1課の伏島管理官は、警察関係者による犯行の可能性を考慮して、隠密捜査を命じる。

 エキサイティングな警察小説。(新潮社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか