「戦争と革命と暴力」宮崎学、佐藤優著

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 憲法学者が安保関連法案は違憲だとした時、安倍首相はホルムズ海峡の機雷掃海を持ち出して反論した。だが、イスラム国は海軍を持たないから、機雷掃海を考えたとき、機雷を仕掛けると想定されるのはイランしかない。ホルムズ海峡の国際航路帯はオマーンの領海内を通っているため、オマーンの領海内に機雷が敷設され、そこに日本の自衛隊が掃海艇を派遣したら、“イラン・オマーン戦争”で日本がオマーン側に立って参戦することになる。だが、この戦争が起きる可能性はないから、国会は現実には起きないシナリオについて机上の空論を続けているのだ。

 きな臭い国際情勢を見据えた2人の対論集。

(祥伝社 1300円+税)

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