「戦争と革命と暴力」宮崎学、佐藤優著

公開日: 更新日:

 憲法学者が安保関連法案は違憲だとした時、安倍首相はホルムズ海峡の機雷掃海を持ち出して反論した。だが、イスラム国は海軍を持たないから、機雷掃海を考えたとき、機雷を仕掛けると想定されるのはイランしかない。ホルムズ海峡の国際航路帯はオマーンの領海内を通っているため、オマーンの領海内に機雷が敷設され、そこに日本の自衛隊が掃海艇を派遣したら、“イラン・オマーン戦争”で日本がオマーン側に立って参戦することになる。だが、この戦争が起きる可能性はないから、国会は現実には起きないシナリオについて机上の空論を続けているのだ。

 きな臭い国際情勢を見据えた2人の対論集。

(祥伝社 1300円+税)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲