「怒鳴り癖」藤田宜永著

公開日: 更新日:

 マンションの管理人をしている〈私〉は、コンビニから戻ってきてロビーのソファに誰かが寝ているのに気づいた。4階に住んでいる田辺真美ちゃんだった。「私、家出したい」と言うが、外に行く勇気がなかったらしい。

 母親に電話している間に真美ちゃんは私の妻にスマホの画像を見せていた。オーロラと、それを撮影した男の子の写真だが、その少年が母子げんかの原因のようだ。その件はそれで収まったが、後日、真美の母が落とした保険証を見て、その名と生年月日が前の妻との間に生まれた娘と同じだと気づいた。(「マンションは生きている」)

 思わぬところで危機に陥った男を描く6つの短編。(文藝春秋 1400円+税)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網