「金魚はすごい」吉田信行著

公開日: 更新日:

 江戸時代から続く老舗金魚屋の6代目が、知られざる金魚の世界を案内してくれるガイドブック。

 金魚のルーツは中国で、3~5世紀ごろ、揚子江流域に生息していたフナの仲間が突然変異して「緋ブナ」が生まれ、そこから現在「和金」と呼ばれる金魚の原種ができたという。その後、突然変異の繁殖を繰り返したり、品種をかけ合わせたりしながら、現在ではその種類は100~200種にも及ぶ。日本には室町時代に伝わり、やがて庶民にも親しまれるようになった。日本で認定されている31種を中心に誕生のエピソードなどを交えながら解説。さらに水温順応力の高さや平和主義者な一面など、金魚の意外な魅力もたっぷりと語られ、一読したら飼いたくなること間違いなし。

(講談社 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ