「螺旋宮」安東能明著

公開日: 更新日:

 高代と妻の年恵は、政府系財団とゼネコンが建設したマンションを破格の代金で購入。購入の条件として、夫婦は敷地の地下深くに設けられた施設で1カ月間過ごす。将来、地下に医療施設を造るための実験らしい。不妊に悩んでいた年恵が、以前の体験者がその後、子宝に恵まれたと聞き自ら進んで応募したのだ。

 1カ月後、地下から出てマンションで暮らし始めた年恵が懐妊。一方の高代は、地下室で見たビデオに映っていた島岡がマンションで飛び降り自殺したことを知る。ビデオでは地下生活を経験した島岡ら3夫婦が赤ん坊を抱いてその喜びを語っていた。しかし、高代は3家族の子ども全員がその後、突然死したことを知る。

 戦慄のノンストップ・サスペンス。(徳間書店 710円+税)




【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発