「拳銃伝説」大橋義輝著

公開日: 更新日:

 1930年11月14日、東京駅で浜口雄幸首相が狙撃された。暗殺は未遂に終わったが、浜口はケガがもとで死亡した。

 浜口を撃ったモーゼル拳銃は、清王朝の皇族で東洋のマタ・ハリとよばれた川島芳子の所有物だった。前年の8月1日、芳子の弟が亡命中の中国人の拳銃の〈誤射〉により死亡するという事件があり、弟を撃った拳銃を芳子が「弟を偲ぶよすがに」と譲り受け、「お国のために使ってください」と愛国社の岩田愛之助に渡した。愛国社の佐郷屋留雄がそれで暗殺を企てたのだが、佐郷屋は武者小路実篤が建設した〈新しき村〉の住人だった。

 一丁の拳銃の数奇な運命を追ったノンフィクション。(共栄書房 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊池風磨も認めるtimelesz“タイプロバブル” YouTubeなしテレビ主戦場…独自路線の成否

  2. 2

    侍J捕手・中村悠平らが“NPBルール改変”を提言 「日本ガラパゴス野球」では勝てない現実

  3. 3

    侍J選手を“殺した”井端監督の偏重起用、場当たり、塩漬け…こうして結束力に亀裂が生じた

  4. 4

    パチスロファンからは辛辣な声も多数…『スマスロ 北斗の拳 転生の章2』は本当に“期待外れ”だったのか

  5. 5

    元EXILE黒木啓司がLDHを離れたワケ…妻のド派手すぎるセレブ生活が遠因か

  1. 6

    FA加入の松本剛が阿部巨人の足枷にならないか OP戦打率1割台と不振も「130安打宣言」と大風呂敷

  2. 7

    高市首相の“悪態答弁”にSNSで批判殺到! 共産&れいわの質問に「不貞腐れたガキレベル」の横柄さだった理由

  3. 8

    「国宝」日本アカデミー賞10冠の陰で…森七菜“最優秀助演女優賞”逃した不運と無念

  4. 9

    議員会館でも身体重ね…“不倫男”松本文科相は辞任秒読み! 虚偽答弁疑惑に「コメント控える」連発の卑劣

  5. 10

    渋野日向子は「歩き方」を見直せ!専門家が解説する仰天メリット