「ひとりの記憶」橋口譲二著

公開日: 更新日:

 妻を亡くした笠原晋氏は召集を受け、2人の娘を親戚に預けて陸軍兵士としてシンガポールに渡った。薬剤師だったため病理研究所に配属され、薬草園で薬草を栽培したりしていた。

 終戦後、朝鮮人慰安婦を朝鮮に移送する付き添い送り人に指名されたが、船に乗ったら殺されると思い、逃亡する。

 原爆投下などのニュースを耳にしたことから、日本に帰国しても仕方がないと考え、どうせ死ぬならインドネシアの独立戦争で死のうと、人民軍に参加して戦った。

 他に、戦後、従軍看護婦として中国の八路軍に参加、そのまま中国に残った女性など、日本に帰らない選択をした10人の生き方を描いたノンフィクション。(文藝春秋 1700円+税)



日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    台風19号で断水 町の自衛隊給水支援に神奈川県が“待った”

  2. 2

    大一番でスタメンの福岡堅樹にスコットランドは面食らった

  3. 3

    逆流下水は糞尿混じり…武蔵小杉タワマン台風19号被害ルポ

  4. 4

    自衛隊員ゼロに…安倍政権が千葉県被災者の雨ざらしを放置

  5. 5

    台風19号被害拡大 災害頻発列島で疑問だらけの対策対応<1>

  6. 6

    スコットランド戦のキーマン WTB松島幸太朗の“超速伝説”

  7. 7

    ドラフト一番人気 星稜・奥川を狙う阪神の“嫌われ方”

  8. 8

    楽天新監督に三木氏 石井GM絶賛の育成とマネジメント能力

  9. 9

    3歳男児が2歳妹の髪を切ったら…斬新なヘアスタイルに!

  10. 10

    W杯特需に期待せざるを得ない日本ラグビー界のお寒い事情

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る