「1985」鷲田康著

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 1981年、フロリダにいた阪神の二軍監督・安藤統男は小津社長に電話で呼び戻され、5年契約で一軍の監督を任された。

 成果が出始めた3年目に、事件が起きる。本塁打王のタイトルをめぐってファン無視の〈四球合戦〉が行われた。安藤が提案した「勝負」を中日・山内監督が拒否していたのだ。安藤はこのシーズン限りで辞任。後任の吉田義男の指揮下で阪神は好スタートを切った。ところが、85年8月、御巣鷹に墜落した日航機に中埜社長が乗っていたことが分かり、動揺して巨人に3連敗。その夜、川藤は岡田にこう言った。

「明日、みんな集めろや」

 阪神が初の日本一に輝いた年を描くノンフィクション。(文藝春秋 1500円+税)


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