「公方様のお通り抜け」西山ガラシャ著

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 尾張徳川家の戸山下屋敷に出入りする大百姓・外村甚平は、屋敷奉行の拝郷弾蔵から大きな仕事を頼まれた。公方様が鷹狩りの帰りに屋敷に立ち寄るので、公方様を楽しませる庭を造ってほしいという。

 公方様の苦手なものを尋ねると、口うるさい松平越中守と言われ、それなら派手で華美なものが好みだろうと考えた。庭には昔造った小田原宿を模した町屋などがある。それらを利用して、お化け屋敷や鬼の洞窟、高貴な人が通るときだけ水が引く滝などを思いつく。ところが、リハーサルは失敗ばかり……。はたして公方様を喜ばせることはできるのか。

 大名庭園にテーマパークを造った男の活躍を描く時代小説。(日本経済新聞出版社 1500円+税)


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