「すしそばてんぷら」藤野千夜著

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 下町で祖母と2人暮らしの寿々は、早朝のテレビ番組でお天気おねえさんを務めているが、婚約者の心変わりでいきなり破談になった。そのうえ気象予報士の試験にも落ちた。

 事務所の社長が赤穂浪士も食べたという老舗の豆腐料理屋〈笹乃雪〉で残念会をしてくれたのだが、あまりのおいしさに感激。さらに店の娘が赤穂浪士のひとりに恋していたことを聞いて、胸がキュン。

 社長夫婦の提案で、「江戸まちめぐり」というブログを開設することになり、祖母と幼馴染みの寛太を連れて、どぜう鍋、笹巻けぬきすしなど江戸の味を体験する。読んでいると心がほっこりする食べあるき小説。(角川春樹事務所 1400円+税)


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