「ブロッケンの悪魔」樋口明雄著

公開日: 更新日:

 山梨県警南アルプス署山岳救助隊の隊員・夏実は、シーズン中、白根御池小屋に隣接する警備派出所を拠点に遭難者らの救助にあたっている。大型台風が接近したある日、夏実は登山道ですれ違った屈強な2人組の登山者に違和感を抱く。夕方、3つの林道が爆破され、北岳一帯は陸の孤島と化す。同時に北岳山荘が、宿泊客を装ったテロリストによって制圧される。犯人は数日前に基地から研究用の猛毒VXガスを強奪した元自衛官たちだった。

 彼らは、北岳山頂からランチャーを発射してVXガスを東京上空に散布する用意があると宣言し、政府にさまざまな要求を突き付けてくる─―。

 日本第2の高峰を舞台に繰り広げられる山岳エンターテインメント。(角川春樹事務所 1800円+税)



【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解