「ブロッケンの悪魔」樋口明雄著

公開日: 更新日:

 山梨県警南アルプス署山岳救助隊の隊員・夏実は、シーズン中、白根御池小屋に隣接する警備派出所を拠点に遭難者らの救助にあたっている。大型台風が接近したある日、夏実は登山道ですれ違った屈強な2人組の登山者に違和感を抱く。夕方、3つの林道が爆破され、北岳一帯は陸の孤島と化す。同時に北岳山荘が、宿泊客を装ったテロリストによって制圧される。犯人は数日前に基地から研究用の猛毒VXガスを強奪した元自衛官たちだった。

 彼らは、北岳山頂からランチャーを発射してVXガスを東京上空に散布する用意があると宣言し、政府にさまざまな要求を突き付けてくる─―。

 日本第2の高峰を舞台に繰り広げられる山岳エンターテインメント。(角川春樹事務所 1800円+税)



【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択