「〈花〉の構造」石川九楊著

公開日: 更新日:

 万葉集から現代の流行歌まで、日本人は〈花〉に託して、四季の移ろいや男女の愛を歌ってきた。本書は、日本語の歴史とともに歩んできた〈花〉の本質と広がりを考察する日本文化論。

 多くの人が雑草がつける小さな〈花〉には目を向けないように、〈花〉を楽しむとは、文化的な現象だと著者は説く。また、なぜ〈花〉が女性を連想させ、女性の服や内装品に〈花〉柄が多いのか。それは〈花〉が植物の生殖器官だからだと、古今和歌集などの和歌を取り上げながら、〈花〉と性愛や恋愛の関係を考察。

 中国から輸入され、漢字語からひらがな語へと転換することによって独自の文化へと昇華し、男女の交わりの象徴となった〈花〉(はな・ハナ)で日本を読み解く。(ミネルヴァ書房 2000円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  3. 3

    「ラブホ密会」問題も何のその!小川晶前市長の超“人たらし”戦略 12日投開票の前橋市長選情勢

  4. 4

    アストロズ今井達也の西武への譲渡金ついに判明! NPB広報室から驚きの回答が

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 7

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 8

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 9

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  5. 10

    オリックスへのトレードは中日が年俸の半分を肩代わりしてくれて実現した