「〈花〉の構造」石川九楊著

公開日: 更新日:

 万葉集から現代の流行歌まで、日本人は〈花〉に託して、四季の移ろいや男女の愛を歌ってきた。本書は、日本語の歴史とともに歩んできた〈花〉の本質と広がりを考察する日本文化論。

 多くの人が雑草がつける小さな〈花〉には目を向けないように、〈花〉を楽しむとは、文化的な現象だと著者は説く。また、なぜ〈花〉が女性を連想させ、女性の服や内装品に〈花〉柄が多いのか。それは〈花〉が植物の生殖器官だからだと、古今和歌集などの和歌を取り上げながら、〈花〉と性愛や恋愛の関係を考察。

 中国から輸入され、漢字語からひらがな語へと転換することによって独自の文化へと昇華し、男女の交わりの象徴となった〈花〉(はな・ハナ)で日本を読み解く。(ミネルヴァ書房 2000円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    箱根駅伝中継所ドクターは全員が順大医学部OB…なぜか協力しない大学がウジャウジャ

  2. 2

    青学大駅伝選手 皆渡星七さんの命を奪った「悪性リンパ腫」とはどんな病なのか?

  3. 3

    統一教会「自民290議員支援」で黒い癒着再燃!ゴマかす高市首相をも直撃する韓国発の“紙爆弾”

  4. 4

    「インチキ男 ジャンボ尾崎 世界の笑い物」マスターズで不正しても予選落ち(1994年)

  5. 5

    萬福(神奈川・横浜)異彩を放つカレー焼麺。常連の要望を形にした強めのとろみ

  1. 6

    浜辺美波 永瀬廉との“お泊りデート”報道追い風にCM契約アップ

  2. 7

    神田沙也加さん「自裁」の動機と遺書…恋人との確執、愛犬の死、母との断絶

  3. 8

    長澤まさみ「結婚しない女優」説を覆したサプライズ婚の舞台裏… 福永壮志監督と結びつけたのは?

  4. 9

    スライム乳の小向美奈子はストリッパー歴12年 逮捕3回経て

  5. 10

    悠仁さま初の新年一般参賀 20年後「隣に立つ皇族」は誰か? 皇室に訪れる晩婚・少子化の波