「スペース金融道」宮内悠介著

公開日:  更新日:

「二番街」は人類が最初に移住した太陽系外の惑星の通称だ。〈ぼく〉はここで、新生金融の債権回収担当者として仕事をしている。仕事だから、核融合炉内だろうと零下190度の惑星だろうと取り立てに行く。

 大手が相手にしないアンドロイドにも貸しているが、最近、変な事件があった。借金返済が不能になったアンドロイドが、別のアンドロイドを拉致して人格を転写し、元の体に入水自殺するようプログラムして証拠隠滅したのだ。しかも同じ手口の事件が、1年後に10光年以上離れた恒星系で起きている。模倣犯だとしたら、情報が光速を超えた速さで伝わったことになる。

 奇想天外なSFコメディー。(河出書房新社 1600円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    早とちり小池知事…都が鑑定の“バンクシー作品”には型紙が

  2. 2

    全豪OPで話題…大坂なおみが“スリム”になった深~い理由

  3. 3

    警察が運営阻止? 6代目山口組・高山若頭に早くも再逮捕説

  4. 4

    劇的試合続くも外国人記者ソッポ…錦織圭はなぜ“不人気”か

  5. 5

    30歳適齢期は昔話 石原さとみ&深田恭子が結婚しないワケ

  6. 6

    したたか仏政府 ルノーとの経営統合要求で日産“強奪”狙い

  7. 7

    “年金博士”警鐘 支給年齢「68歳引き上げ」が意味すること

  8. 8

    持ち家派も…定年後は限りなく“住居費負担ゼロ”を目指す

  9. 9

    年商200億円の深キョン新恋人 “ホコリだらけ”の女性遍歴

  10. 10

    やっぱり賃金は下がっている 虚飾の政権で沈む日本経済

もっと見る