「おんなの城」安部龍太郎氏

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 依然として戦国時代は人気だ。歴史小説もドラマも、戦国の世が花盛り。勇猛果敢な武将、深謀遠慮の策士……、城と領土を巡る男たちの攻防戦には、やや食傷気味の声もある。

「城というと、非常に短絡的な男の死生観で描かれがちです。負けたら城主が切腹して終了、みたいな。有終の美として、美化するために辞世の句を詠んだりしてね。あれは、ほぼ捏造ですから(笑い)。ところが、女性はそうはいかない。城は生活の場であり、家族と血統を守る家です。切腹して終わりじゃない。英知の限りを尽くして、男たちとは別の戦いをしてきたはずです。それは、従来語られてきた戦国史とは、まったく別のものなんですよ」

 本書では、女と城を巡る3つの物語を描いている。織田信長の叔母・珠子と美濃岩村城、畠山家側室・佐代と能登七尾城、そして来年の大河ドラマで主役となる井伊直虎と遠江井伊谷城だ。過去の長編作品と、現在手掛ける新聞小説のスピンアウト作品でもあるという。

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