「統一教会との格闘、22年」鈴木エイト著

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「統一教会との格闘、22年」鈴木エイト著

 3年前の安倍元首相銃撃事件を機に、カルト教団「統一教会(現・世界平和統一家庭連合)」解散へのカウントダウンが始まった。

 1970年代から統一教会の問題性はメディアによって報じられてきたが、95年以降、カルト問題の報道はオウム真理教が中心になり、統一教会に関するものは激減。しかし、その後も被害は相変わらず続き、統一教会は政治家との結びつきによってさらに活動の幅を広げていた。

 著者は、2002年から一貫してその問題性を告発してきたジャーナリスト。接してきた信者の多くは善良な市民だったが、なぜ彼らが不法行為を犯してまで他人を反社会性の高いカルト教団に導こうとするのか。それを探るために彼らの内面にまで迫ってきた。その22年の軌跡を詳述した手記。

(KADOKAWA 1144円)

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