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羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

今年の全米オープンのコースは「モンスター」…近年まれにみるすさまじい「戦い」だった

公開日: 更新日:

 全米オープンは「優勝スコアをイーブンパーに設定している」といわれています。ところが、直近10年のVスコアを見ると2桁アンダー3回。3アンダー以下で決まったのは、シネコックヒルズでB・ケプカが連覇した2018年大会の1オーバーだけ。300ヤードドライブが当たり前の昨今、7500ヤードを超えるコースでもパー4の第2打はミドルアイアン以下でグリーンが狙えます。フェアウエー(FW)からなら硬いグリーンでもボールを止められる今の選手には、メジャーのセッティングも昔ほど苦になりません。

 125回目を迎える今年の大会。全米ゴルフ協会(USGA)は「原点に戻る」ことを意識したのか、コース内に樹木がなく、深いバンカーが点在するリンクス風でタフなオークモントCCを「モンスター」に変えました。FWは広いものの、傾斜が強く使える幅は狭い。わずかなズレでボールはラフまで転がり、スッポリ埋まる。ケンタッキーブルーグラスのラフは茎が太く、パワーヒッターでもクラブが芝に絡み、ラフからはパーオンはできません。例年以上にティーショットの精度を求めた大会でした。

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