(2)ベテラン医師とAIのペアが最強…画像診断管理加算「4」がおすすめ
医療のデジタル化はマイナ保険証だけではありません。というよりも、最大の目玉は「AI」(人工知能)です。「その話題が出ない日はない」というほど、われわれの日常に入り込んできていますが、医療の世界でも状況は同じです。レントゲンやCTなどの画像診断でAIが人間の医師を追い抜いた、といった話をよく耳にするようになりました。実際にはAIにも間違いや見落としがあります。しかし、ベテラン医師とAIがペアを組むと、単独で行うよりも診断精度が上がることが多くの研究から明らかになっています。
たとえば、胸部CTによる肺がん診断の正確度をまとめると以下のようになります。
●医師のみ…85~90%
●AIのみ…88~93%
●医師+AI…92~97%
また、マンモグラフィーによる乳がん検診の正確度はこんな具合です。
●医師のみ…85~90%
●AIのみ…88~92%
●医師+AI…92~96%
ですから、AIを画像診断支援ツールとして積極的に導入しようという動きが盛んになるのは当然です。ただし、医療で使うからには性能や安全性に対する保証が必要になります。