2007年、和食料理店「美々卯」社長の薩摩和男は人間ドックで悪性リンパ腫と診断された。抗がん剤治療をすると腸がやられると知り、和男と妻の智恵子は、医師の許可を得てマクロビオティックによる食養法だけで治そうと試みる。外食はせず、智恵子が作るものだけを食べる。甘いものや果物、生野菜など体を冷やす陰性のものを取り過ぎる人にがんが多いといわれているので、そういう食材を控え、玄米、ゴボウなど陽性のものを中心にする。食べ物は100回以上噛むなどを実践して6カ月。腫瘍マーカーの数値が大きく改善した。
食事療法だけでがんを克服した夫婦の記録。食養法のレシピも掲載。(かんき出版 1400円+税)