「脇坂副署長の長い一日」真保裕一著

公開日: 更新日:

 深夜、夫婦げんかが原因で由希子が実家に帰ると、母や弟がいない。官舎に寝泊まりする父・脇坂に電話をしても、何も知らないという。賀江出署の副署長を務める脇坂は、これまでも家族のことは二の次だった。おまけに、その日は地元出身の人気アイドルが一日署長を務めるイベントが控えており、なおさらだ。

 そんな脇坂に、早朝、管内でスクーターの自損事故が起き、運転手が現場から消えていたと報告が入る。やがて、母親名義のそのスクーターを普段使用していたのが病欠中の署員・鈴本と分かる。鈴本とは連絡が取れず、焦る脇坂だが、イベントの時間が迫ってくる。

 刻々と変化する事態に対応する叩き上げの警察官を主人公にしたノンストップミステリー。(集英社 1600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 2

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  3. 3

    国分太一が無期限活動休止へ…理由は重大コンプラ違反か? TV各局に全番組降板申し入れ、株式会社TOKIO解雇も

  4. 4

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    進次郎農相の化けの皮ズルズルはがれる…“コンバイン発言”で大炎上、これじゃあ7月参院選まで人気持たず

  3. 8

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ