「万博の歴史」平野暁臣著

公開日: 更新日:

 万博=万国博覧会は、動員数で五輪やサッカーW杯を上回る世界最大のリアルイベント。誕生から165年のその歴史を振り返りながら、往時の勢いをなくし岐路に立つ万博の行く末を考察したノンフィクション。

 世界最初の万博は1851年にロンドンで開催。その時603万人だった来場者数は、1900年パリ万博では5000万人を突破、その半世紀の間だけで160もの万博が開催されたという。1970年の大阪万博は6421万人という過去最高の入場者を記録し、内容面でも歴史に残るものとなった。これほど万博が強大な力を持ちえたのは、常に「近未来を疑似体験させる」という基本哲学を貫いてきたからだという。知られざる万博の歴史とその魅力を解き明かす。(小学館 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは