「野球部ひとり」朝倉宏景著

公開日: 更新日:

 都立渋谷商業高校野球部の3年生が夏の大会を待たずに突然引退。

 野球部が8人になったことを知ったサッカー部からグラウンド使用権を引き渡すよう求められた新キャプテンの瑞樹は、部員を勧誘するが、誰も相手にしてくれない。顧問の岡島によると、他高校との合体チームでも試合出場は可能で、都立自由が丘高校の野球部は部員がたった1人だという。無用なポジション争いを避けるためにも最適の相手だが瑞樹は乗り気になれない。こちらは悪評高いヤンキー校だが、相手は偏差値70超えの進学校なのだ。しかし、背に腹は代えられず瑞樹は、自由が丘の1人野球部員・本多に会いに行く。

 ヤンキーと秀才、そして美少女マネジャーのにわかチームが甲子園を目指す青春小説。
(講談社 780円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解