「密告はうたう」伊兼源太郎著

公開日: 更新日:

 捜査1課から人事1課監察係に配属された佐良が命じられた仕事は、後輩の皆口の行動確認だった。彼女が免許証のデータを売っているというタレコミがあったのだ。

 皆口は殉職した斎藤刑事の婚約者だった。斎藤は捜査中に射殺されたが、犯人側に捜査情報が漏れていた可能性がある。

 佐良が見張っていると、皆口は午後11時半に外出してバーに入った。そこで会っていた男は斎藤の情報屋だった佐々木で、佐良の尋問に、皆口から未解決の目白の殺人事件への協力を依頼されたと答えた。佐々木だけでなく、皆口の周囲には同僚の宇田刑事や窃盗で依願退職した石黒元刑事らの姿が見え隠れする。複雑な人間関係が絡み合う警察小説。(実業之日本社 1700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!