著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(14)大会議室に総勢百名の検察官

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 昼過ぎ。麻布署大会議室に総勢百名の警察官が集まる。前方の長テーブルには、管理官、警視庁刑事部長、副本部長、事件主任官、広報担当官──陣頭指揮を執る面々が顔を連ねている。掛け声のまま起立と礼をし、「六本木六丁目矢島紗矢殺人事件」の帳場は始まった。戒名と呼ばれる筆でしたためた紙は、… 

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