「疑薬」鏑木蓮著

公開日: 更新日:

 継父・誠一の経営する居酒屋「二歩」で働く生稲怜花。ある日、雑誌記者の矢島から「お母さんの失明の原因を調べています」と言われた。

 怜花の母・怜子はプロの三味線弾きだが、10年前、インフルエンザの治療で失明した。

 矢島から大阪の有料老人ホームでインフルエンザの死者が出たという新聞記事を見せられたが、その施設の顧問医師は怜子の治療をした三品元彦だった。使われた抗インフルエンザ薬も同じものだった。

 そして三品病院にいた治験コーディネーターの駒野浩美が行方不明になった。駒野は老人ホームのことで何かを知っていると矢島は言うのだ。

 新薬の副作用をめぐる医療ミステリー。(講談社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?