「笑いのカイブツ」ツチヤタカユキ著

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 人付き合いは苦手だが、お笑いが心底好きだった少年・ツチヤタカユキが、NHK「ケータイ大喜利」で最高評価を得て「レジェンドになる」ことを目標にネタづくりを始めたのが高校1年のとき。

 1日100個のネタ出しを自分に課してネタ出しの訓練を重ねた結果、フリーターとなった後には1日500個、20歳では1000個ものネタを出すようになった。生活のすべてを笑いづくりに捧げた彼は、ついに21歳で念願のレジェンドを獲得し、吉本の劇場作家になっていく。

 しかし、人間関係を無視して笑いづくりだけに専念する姿勢は周囲から嫌われるようになり、次第に居場所をなくしていく。

 笑い以外に何もない彼は、27歳にして、全財産ゼロ円、無職、童貞の三拍子が揃った男になっていた。果たして、彼は起死回生を果たせるのか……。

 本書は、生活のすべてを笑いに捧げる伝説のハガキ職人の半生をつづった自叙伝的小説。その突き抜けた生き方が、ウェブでの連載時から反響を呼んだ。

 (文藝春秋 1350円+税)

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