「不死身のひと」村串栄一著

公開日: 更新日:

 新聞社を定年後、ノンフィクション作家として活躍していた著者は、昨春、駅構内で脳梗塞を発症。緊急搬送され、九死に一生を得た。

 実は、55歳から、胃がんをはじめとする各部のがんの多発や、腎臓病や心臓病などを乗り越えてきたという。その14年間をつづった壮絶な闘病記

 天地が割れるように感じ、次第に意識が薄くなっていったという脳梗塞で倒れる瞬間の症状から、病後の経過、そして後遺症への不安を抱きながら日常生活に戻るまでを詳述。一方で、単身赴任先でのがんの発見から、本書を書き終えたばかりの定期検診で発覚した新たながんの発症まで。がんと向き合う日々を記録する。

 (講談社 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ