「不死身のひと」村串栄一著

公開日: 更新日:

 新聞社を定年後、ノンフィクション作家として活躍していた著者は、昨春、駅構内で脳梗塞を発症。緊急搬送され、九死に一生を得た。

 実は、55歳から、胃がんをはじめとする各部のがんの多発や、腎臓病や心臓病などを乗り越えてきたという。その14年間をつづった壮絶な闘病記

 天地が割れるように感じ、次第に意識が薄くなっていったという脳梗塞で倒れる瞬間の症状から、病後の経過、そして後遺症への不安を抱きながら日常生活に戻るまでを詳述。一方で、単身赴任先でのがんの発見から、本書を書き終えたばかりの定期検診で発覚した新たながんの発症まで。がんと向き合う日々を記録する。

 (講談社 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?